3日目の予定は以下の通り。

  • 雪中歩行訓練
  • 負傷者の搬送訓練
  • ツェルトでビバーク訓練

セール・ロンダーネ調査チームはもう少しシビアな訓練。 訓練地(池ノ沢)へは約6kmの道のり。宿(1463m)から少しづつ高度を上げて夜泣峠(1647m)へ。天気が良く楽しい。前日のルート工作よりペース がゆっくりだ。樹の幹の中の水分が凍って破裂した「凍裂」の痕跡のある樹木もあり、森の中を楽しく歩く。夜泣峠で昼食。北大低温研時代の先輩Tさんに「こ れから人に紹介する時は先輩じゃなくて友達って言ってね」と諭される。女性の気持ちをもっと大切にしないと反省。 そこから池ノ沢(1489m)まで下る。明日も同じルートなので、登り返しが大変そう。ビバーク訓練が終われば、多くの荷物が回収されるので、少し歩きやすくなるかもと、班内では希望的観測が出ていた。

夜泣峠から降りる稜線(翌日はここを登る)
夜泣峠から降りる稜線(翌日はここを登る)

池 ノ沢では、食事用テントと宿泊用ツェルトの設営。雪のブロックで風除けを作った。その後、負傷者の搬送訓練ではツェルトとマットとザイルなどで、怪我人を 運ぶために人を包む練習。何回もやらないと覚えられないけれど、知っていると知らないでは雲泥の差だ。知らなかったら死ぬ。そういえば、「無知は罪なこと」と講義の中でも言われた。いちいち、自分の業務(野外調査)に照らしあわせてみて、共通するところが多いと感じた。

テント設営
テント設営
負傷者の搬送訓練
負傷者の搬送訓練

2 班のテントに指導員Iさんを含めて6名で夕食。Iさんも南極経験者。職種の違う人たちと共通の目標に向かうのはおそらく初めてで、脳細胞が活性化する感じがした。南極経験者のYさんや極地研のIさんを中心に南極生活の話や質問が飛び交い、話は尽きなかった。Yさんは南極でお菓子作りに目覚めたそうで、甘い もの好きのYFさんもお菓子作りに乗り気だ。いろいろな調理器具も充実しているようである。石窯も組み立てればあるようなので、私はピザ係に任命された。 そういうのも楽しそうだ。 そしてツェルトでビバーク訓練。風が強くて寒いが、鼻毛が凍る程の寒さではないので大丈夫そう。ビバーク初体験の他のメンバーも、ダウンのシュラフにくるまって、結構早く眠りについてしまった。月が綺麗だった。

ビバーク訓練の夜
ビバーク訓練の夜
鈴蘭小屋から訓練地(池ノ沢)までのGPSログ
鈴蘭小屋から訓練地(池ノ沢)までのGPSログ