冬になって極成層圏雲が観測されるようになってきた.成層圏にできる硫酸・硝酸・水でできる特殊な雲.雲の高さを測るMPLという測器で見る限り,今のところ高度は15-20kmくらいにあるようだ.
日中の極成層圏雲はよく見えないのだが,日が沈んでからでも,高い所にあるため,太陽の光を受けて虹色に見えることがある.アコヤガイの内側にたとえて,真珠母雲(しんじゅぼぐも)と呼ばれている.
「真珠母雲が見えてますよ」同僚が教えてくれた.教科書的な綺麗な色はみえなかったものの,たしかに見える.すこし雲が薄いから?
そして,時が経つと,紫色の空に包まれ,やがて宵闇が訪れる.

