ブリザードも過ぎ,気圧の尾根に覆われ天気が回復した15日.自分のもう一つの任務であるS16地点での雪尺網観測をおこなう.別の班はS17航空拠点で,建物や施設のメンテナンスに向かっている.

雪尺網は,積雪を面的に測定するため,100m四方に立っている36本の竹竿の高さを測定するというもの.ルート上は1本の旗で測定していたが,その地点を代表していない,つまり,たまたま多いとか少ないとかかもしれないこともあるので,面的に測定することも必要である.

S16地点は南極大陸の内部へ入っていくための拠点であり,雪上車や橇や燃料が残置してある場所である.となりのS17航空拠点は,夏期間に飛行機が飛んで来るので,時期が来れば滑走路が整備される.普段は自動で気象観測がおこなわれており,気象データが送られてくる.そんな重要な場所なので,積雪のデータもしっかり測るということになる.

全景写真を撮ってみると,なんとなく海苔の養殖場みたいにみえるのが可笑しい.ちなみに,英語ではStake Farmと呼んでいる.農場だそうだ.

雪尺網観測が終わると,S17航空拠点で作業するメンバーの手伝いに向かう.建物の埋まり具合をみるための測量のほか,発電機や無線機の整備などを終えて,昭和基地への帰路につく.

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S16雪尺網観測地点.雪面は意外に凸凹がある.海苔の養殖場みたいで可笑しい.

 

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S17航空拠点.建物が埋まりかけている.3人は測量作業中.